prison372の取調べは、毎日世間話でした



私の取調べについて

逮捕当初から黙秘をしていた、私ですが

当時を振り返ると、担当刑事さんに非常に恵まれていたと思います。

私の取調べは、通常の取調べと異なりました。

世間話だけの取調べ

私は刑事さんに対して、非常に警戒し

心を閉ざし、何を質問されても黙秘を通しておりました。

 

そんな何も話さない私に対し

刑事さんはそれでも、毎日私を一日中取調室に呼び

ひたすら、時間が許される限り世間話をしておりました。

心境の変化

事件に関する質問はせず、毎日ひらすら

世間話をしている刑事さんに対し

一日誰とも接することなく、独房で接見禁止の私は

次第に、取調べ室に呼ばれることを心待ちにしている自分がいました。

 

反面、この人たちは結局良い人を演じて

私に自供をさせたいのではないのかと疑う自分もいました。

しかし、間違いなくこの取調室での世間話が楽しみになっていたのは事実です。

 

会話の内容

23日お世話になっていたので、本当によく会話をさせてもらいました

内容は毎日変わりますが、基本的には

刑事さん達の経験段です、もちろん守秘義務の範囲で

刑事さんならではの苦労話や、びっくりするような事件

自分がどうした刑事になったのか、当時の警察秘話など

基本的に、自分の話を中心にその会話を私が聞いているという流れです。

 

当時の取調べでは、喫煙が許されていたため

好きなときに、好きなだけタバコも吸わせてくれました。

そんな中私も次第に、世間話を限定で自分の話もするようになりました。

自分の生い立ちや、自分が警察官嫌いな理由など

当時の自分に関する考え方や、事件に関係ないことは話をするようになってました。

刑事さんへの質問

私は、無理に供述調書作成をすることなく

ひたすら毎日世間話を繰り返す、刑事さんになぜそんなことをするのか

率直に質問をしてみたのです。

prison372
事件のこと何も聞かないけど、もしこのまま僕が黙秘を続けたら、刑事さん達はどうするんですか?
担当刑事
私たちは2人とも、prison372を信じてるんだよ、prison372はきちんと話してくれると。
prison372
今まで僕が知っている警察官は、ろくな人がいなかったけど、お二人みたいな人も居るんですね。。。。
担当刑事
俺たちも、いろんな被疑者と接してきたけどprison372はこれをきっかけにちゃんと立ち直ってくれると信じてるよ。

内心、黙秘を続けていることが心苦しくなってきました
もし、このまま私が黙秘で通した場合刑事さん達も仕事なので
評価や、人事査定に響くはずです

そこで私は決意しました。

私のほうにも、共犯者の供述はある程度把握できるため
共犯者たちが、自供しているのであれば
それを元に、自分のやったことを認めていこうと決めたのです。

刑事さんの善意

上記のとおり、この刑事さん達は本当に私に良くしてくださいました。

・信じてくれた(無理に自白を強要せず、ひたすら待つ)

・取調べがなくても、取調べ室に上げてくれる

・彼女との架橋になってくれる

接見禁止中の私に、刑事さんを通じて

彼女からの伝言を伝えてくれ、私から彼女への伝言も伝えてくれました

もしかすると、この行為は業務規定違反かもしれませんが

この刑事さん達はこのように、私を信じて世話をしてくれました。

これは未だ先の話ですが、

・裁判後も面会に来てくださいました

・出所後の今でも、私のことを気にかけてくださいます。

供述調書の作成

こうして、私は20日間黙秘を続けておりましたが

日々、共犯者の供述が明確になっていたため

私は、人のことは言いたくありませんということを前提に

自分が関わった事件について、正直にお伝えし

この事件でご迷惑をかけてしまった、被害者のかた

こんな私に対し、真摯に接してくださった刑事さん

当時お付き合いしていた彼女に対してお詫びと共に

供述調書を作成し、サインをしました。

すべて話したことで、なんだか私の心の中でも

吹っ切れ、社会復帰後は

真面目に更生することを決意した瞬間でもありました。

やはり、人はどんな環境にいても

必ず、助けてくださる方自分を信じてくれる人がいるものです

悪友やネガティブな人間関係はその場は楽ですが

そんなネガティブな人たちを大切にするよりも

自分を大切にしてくれる人こそ、心底大切にするべきであるということも

この期間に理解できたと思います。

 

まとめ

・通常の取調べは、刑事さんが証拠を元に進めていく

・私の場合は、黙秘している私に対して無理に取調べをせず世間話をしていた

・本当に私のこと、彼女のことを心配してくれていた

このような刑事さんがいることが私にはうれしかったです。

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ABOUTこの記事をかいた人

prison372

4年6か月の刑務祖生活後、社会復帰を果たし逆境で学んだことを生かして更生する。 現在は、自分の会社を経営し家族とともに幸せな生活を過ごす。 このサイトでは自分と同じ境遇の方たちでも、努力すれば必ず成功できるということを 自分が実施してきた、逆境を跳ね返し夢を実現させるノウハウを提供します。