判決後2週間の新入訓練工場の生活が終わり、自分が収容される刑務所が確定し移送されました。
私が収容されたのはYB刑務所という、26歳未満の成人で犯罪傾向の進んでいる者(再犯・累犯・反社会的勢力)が収容される刑務所でした。
ここからは、4年半にわたるYB刑務所での生活を紹介したいと思います。
今回の記事では、私が経験したYB刑務所で初めに生活する訓練工場での2週間の生活について、紹介します。
YB刑務所とは
YB刑務所とは、26歳未満の成人で犯罪傾向の進んでいる者(再犯・累犯・反社会的勢力)が収容される刑務所です。
簡単に言うと、26歳未満の反社会的勢力関係者と2回目以上の懲役者が収容される刑務所です。
日本のYB刑務所は、2020年現在は4か所あります。
- 盛岡少年刑務所
- 松本少年刑務所
- 姫路少年刑務所
- 沖縄刑務所
私が服役していたころは、釧路刑務所、水戸刑務所もYBでした。
私は初犯にも拘わらず実刑となりましたが、事件の関係者や私自身が反社会的勢力(予備軍)だったこともあり、YB刑務所へ収容されました。
初犯で反社会的勢力との関係がなければ、少年刑務所に収容されます。
YB刑務所が普通の少年刑務所との違いは、囚人の90%が反社会的勢力(やくざ・暴力団)である点です。
その為、刑務所内の喧嘩や争いが多く、刑務所内での規則違反に巻き込まれることが多いです。
上記の理由からYB刑務所で、仮釈放をもらうのが難しいという特徴もあります。
YB刑務所の訓練工場
YB刑務所に移送後も、始めの2週間は訓練工場に入ることになります。
そこで、作業や行動訓練を行いながら、どの工場が適正にあっているか審査されます。
行動訓練については、下の記事で詳しく書いています。
工場主任との面談
訓練工場では配属先の適性を見るために、工場主任との面談があります。
面談では、自分の経歴や希望の配属工場を聞かれます。
後は、刑務所内に反目(敵対する人や組織)がいないかを質問されます。
顔を合わせば喧嘩になるような、配属は刑務所側でも未然に防ぎます。
この主任との面談と訓練工場での日々の生活態度が考慮され、配属先の工場が決められます。
配属先の工場選びの重要性
何処の工場へ配属されるかは、刑務所生活を左右するほど重要です。
どの刑務所にも必ずサムライ工場と呼ばれる、刑務所内の問題児が集まる修羅の工場があります。
サムライ工場は刑務所の中でも問題児が集まるため、喧嘩や揉め事が多く無事に過ごすことは不可能だと思います。
私が入所した刑務所のサムライ工場は4工場と聞いていました、仮釈放希望の私は絶対に避けたい工場です。
私は、同じ部屋で1週先に来ていた、3歳年上の方の従妹が2工場という木工作業の工場にいて、2工場は良い工場だという情報を聞いていました。
3歳年上の先輩には、非常にやさしくしてもらい、その方も2工場へ行くからprison372も2工場に来るように誘われ、私は2工場を希望しました。
刑務所での工場配属の決定は、繰り返しになりますが訓練工場での日々の生活態度など考慮されます。
もし、仮釈放を希望しており刑務所生活を無事故で出所したいのであれば、愚直にまじめに生活することをお勧めします。
YB刑務所の部屋での生活
訓練工場での部屋は、雑居部屋に入ります。
部屋には、1週間先に来ている方とその週に移送されてきた、私たちという組み合わせです。
日中は訓練工場で作業をしますが、終業し部屋に戻ったら夕食を食べ、就寝時間までテレビを見て過ごします。
訓練工場は2週間で人が入れ代わるため、先輩後輩などの序列がなく、皆仲良く過ごしていました。
私は上にも書いた通り、3歳年上の方に非常にやさしくしてもらい、どの工場が良いかなど色々教えてもらえました。
刑務所生活のタイムスケジュールは下の記事に詳しく書いています。
配属先の工場確定
訓練工場の生活は2週間なので、2週目の最後の日に再び工場主任と面談があります。
その面談で自分がどこの工場へ配属されるか告げられます。
私は、2工場の木工作業を行う工場を希望していましたが、希望通りに2工場へ行けることになりました。
まとめ
訓練工場での生活は2週間
簡単な刑務作業と行動訓練を行う
工場主任との面談で配属先の工場が決められる
刑務所内には必ず、サムライ工場と呼ばれる修羅の工場が存在する
希望の工場に行く場合は、日々の愚直にまじめに生活する
最期までお読みいただきありがとうございました。
次回は2工場(木工場)での生活について書かせていただきます。