私は、初犯でありながら実刑約5年という服役生活を過ごしました
この記事では、刑務所への始まりである逮捕日を振り返ります。
当時の私
逮捕当時２０歳でした
私は、高校時代に暴走族に入り＞やくざ事務所へ出入りするという
ある意味アウトローコースを進んでました。
高校中退後は水商売などを転々とし、定職につかず実家とも絶縁状態で
同級生の誘いのまま、19歳からやくざ事務所に出入りしており
２０歳の誕生日の翌年に、正式な構成員となるべく下積み中でした
当時の愛読書は”サンクチュアリ”
立派な親分になって世の中を変えてやるぜ
という、今思うとなんという親不孝な思考回路でした。
逮捕されるきっかけ
私が出入りしていた組では当然、兄貴分がおり
基本的に、兄貴についているか
事務所当番をしているか
兄弟分が経営している飲み屋を手伝うかという
貧乏暇なし生活を送っておりました
私は兄弟分達より遅れて舎弟になったのですが
当時の兄貴が舎弟達を使い、ある犯罪を連続的におこなっており
その愚痴をいつも聞かされており、兄貴は怖いから逆らえないけど
これだけは、辞めてほしいと言ってました
私も当然関与したくないと、常に避けていたのですが
ある日その事件とは聞かされずに、兄貴からの集合に集まると
兄貴から”最後のしのぎだ”お前は車の運転だけで良いから手伝え
と言われ、”車の運転だけなら”と甘い考えで犯罪の共犯者になったのです。
この運転手と言う行為も立派な犯罪の共犯者となり
当時いかに私が愚かな考えだったかという事が、逮捕され身に沁みました。
私が逮捕された日
結局、連続的な事件を起こしていたので
警察が捜査本部を設置するほどの大事になっていました
別件で共犯者が逮捕されたのをきっかけに、私たちの名前が捜査上に浮上し
内偵を受けていたようで、警察側が確信をもったため
逮捕状が出されました。
当日部屋で寝ていると、事務所当番に入っていた組の方から
携帯に電話が来て”親父が読んでいるから直ぐに事務所に来い”と言われ
事務所へ向かいました。
事務所へ着くと、組長、若頭、兄弟分がおり
組長より、お前たち○○やっただろ
今からサツが来るから、正直に話して来いと言われ
直ぐにマル暴（やくざ専門の警察の部署）がやってきて
警察署に連行されました。
私の担当のマル暴に、逃げると”弾くぞ”と言われたのですが
漫画みたいなこと言うなと、記憶に残っています。
この時はまだ、私は事件と言っても主犯でもないし
運転の手伝いをしただけだから、直ぐに帰ってこれるだろうと安易に考えていたのです。
警察署での事情聴取
共犯者が5名以上いたのですが、一度全員同じ警察署へ連行され
順番に、ポリグラフ検査（嘘発見器）を受けさせられていました
私は、この検査が強制ではなく任意検査だということを知っていたので
結局私は、この検査は受けませんでしたが
私以外の全員は受けていたようです。
後日談ですが、後で共犯者にポリグラフ検査の効果を聞いてみたところ
全て”いいえ”で答えるようですが、嘘の回答をすると
警告音みたいな音と共に針が振り切れるようで、効果は間違いないようです
しかし、実際にこの検査の結果で判決には影響はしないようです。
あくまでも自供のサポートとして利用されているようでした。
逮捕状とともに手錠をはめられる
一通りポリグラフ検査が終わったタイミングで、担当刑事さんが
逮捕状を持ってきて、逮捕状を読み上げ正式に逮捕されました
同時に手錠をはめられて、共犯者それぞれ別の警察署へ収監
この日から私の長い、懲役生活が始まったのです。
まとめ
・裁判所から逮捕状が発行された時点で、正式に逮捕される
・取調べなど、ほとんどは任意なので強制力は無い
・黙秘権はを行使することができる
・刑事ドラマで見るのと一緒で、逮捕されたら本当に手錠をかけられる
次回は、留置所生活についてのお話です。
