【第2話】では、起訴中の話を書かせていただきました。
有罪判がとなり、言渡しの日の翌日から14日後に確定します。
実際に刑務所に入ることになるのですが、すぐに刑務所に行くわけではありません。
刑務所の分類
刑務所もランクわけされており、どの刑務所に行くのか選別ます。
A:初犯者や反社会的勢力と無関係者
B:再犯者、反社会的勢力の関係者
YA:30歳未満の初犯者や反社会的勢力と無関係者
YB:30歳未満の再犯者、反社会的勢力の関係者
L:長期刑務所8年以上の刑が確定しているもの
やはり、初犯や反社会的勢力と付き合いがないAランクの刑務所のほうが圧倒的に
仮釈放を適用される割合が高くなり、再犯、反社会的勢力関係者が入るBランクのでは
仮釈放になる割合が低くなります。
移送待ちについて
刑が確定>確定したら既に受刑者という事です。
移送待ちの状態でも受刑者なので、拘置所から移送前の独居房に移り
簡単な刑務作業を行ったり、社会(娑婆)での履歴を書いたりして待ちます
受刑者なのですから、この時点では刑務所の規則となり
私服から>刑務作業服となり
面会、手紙を書くなど今まで拘置所では自由に行っていたことが
刑務規約に従うことになります。
初犯の場合
初犯者の場合は、新入工場というところに移され
独房(独居部屋)から雑居部屋に移り
同じ受刑者と共同の生活となり、大体一部屋に6名程度で過ごします。
また、刑務所のタイムスケジュールに沿い生活することになり
刑務所のタイムスケジュール
午前中
起床:6:30(布団をたたみ、着替え、洗面をすませます)
開房点検:6:50(全員そろっているか刑務官が点呼を取ります)
朝食:7:00(食事と後片付け、歯磨きを済ませておきます)
出房:7:30(配属先の工場へ行きます(娑婆いう出社)
作業開始:7:40(新入工場では、行動訓練を主にメインに行われます)
休憩(15分):9:45(この時間にトイレにいくことができます)
昼食・休憩:11:50~12:30
午後
作業開始::12:30
休憩(15分)14:00(この時間にトイレにいくことができます)
作業終了16:30
還房16:40(自分の部屋に戻ります)
閉房点検16:50(全員そろっているか刑務官が点呼を取ります)
部屋に戻り就寝まで
夕食 17:00
余暇 17:30(自由時間となり、勉強、読書、ラジオ、TV鑑賞などが許されます)
仮 就 寝 19:00(布団を敷くことができます)
消灯・就寝 21:00(この時間になると寝る必要があるので、私語が禁止になり違反すると懲罰の対象です)
新入工場での生活
新入工場では、新入受刑者へ
刑務所生活の基礎を叩き込まれます
刑務所は当然ですが、自由はありません
・勝手に話すこと
・自由に歩くこと
が禁止されており、移動の際も
自衛隊などが行っている、掛け声にあわせて全体の行進となるため
新入工場では基本的に行動訓練がメインとなり、
・駆け足の行進と歩行行進の訓練を徹底的に受けることになり
体力的にも、精神的にも厳しい指導が続きますが
既に受刑生活が始まっており、新入訓練工場での態度も
評価されているため、一生懸命訓練を受ける必要があります。
ここでの評価が悪ければ、移送先で本配属される工場で
良い工場にはいけない可能性が高くなります。
移送が確定したら
移送が確定したら、新入工場雑居房から
移送前の部屋に移り、工場へは行かず移送の準備をおこないます。
実際に移送で、他の刑務所へ移る場合は
私服に着替え、刑務官が付き添い
通常の交通機関で手錠をされた状態で移送されます。
通常の交通機関なので、一般に生活する人たちと同じ車両で移動します。
・電車、場合によっては飛行機に乗る場合もある
まとめ
・新入工場で刑務所の基礎を徹底的に叩き込まれる
・同じ受刑者との共同生活が始まる
・訓練終了後、どこの刑務所に行くか確定し移送の際は公共交通機関で手錠の元移送される
次回は、受刑先の刑務所での生活についての説明です。