【第5話】刑務所生活 仮釈放や満期出所について




前回の第4話では、刑務作業についてご紹介いたしましたが

今回はいよいよ仮釈放や出所についてです

仮釈放について

仮釈放とは、模範囚(他の受刑者のお手本になる)と認められ

一定の条件をクリアしている受刑者が

満期終了前に、条件付で釈放される制度です。

期間の規定としては

・有期形の場合は、刑期の3分の1以上経過した時点で対象とされます

・無期懲役の場合は、10年以上経過した時点で対象となります。

仮釈放の大まかな条件

どのような条件で、仮釈放になるかというと

・無事故であること、この期間より刑務所の規則に違反し懲罰を受けないこと

・身元引受人がいることです

この期間にもし懲罰を受けるようなことがあると、仮釈放は取り消され

満期釈放になってしまいます。

また、無事故ですごしていても出所後の身元引受人がいない場合は

仮釈放を受けることができません。

仮釈放中について

仮釈放になった場合、満期期間までは社会で過ごすものの

この仮釈放期間に、何か問題をおこしてしまうと

仮釈放が取り消され、再び刑務所へ収監されます。

刑法第29条
(仮釈放の取消し)

第29条
次に掲げる場合においては、仮釈放の処分を取り消すことができる。
仮釈放中に更に罪を犯し、罰金以上の刑に処せられたとき。
仮釈放前に犯した他の罪について罰金以上の刑に処せられたとき。
仮釈放前に他の罪について罰金以上の刑に処せられた者に対し、その刑の執行をすべきとき。
仮釈放中に遵守すべき事項を遵守しなかったとき。
仮釈放の処分を取り消したときは、釈放中の日数は、刑期に算入しない。

wikibooksより

 

釈放について

満期、仮釈放いずれも釈放が近づいてきたら

刑務作業の向上から離れ、出所の準備が始まります

すごす部屋が同じ出所前の受刑者たちと同じ部屋になり

基本的に、自由な時間を過ごします。

出所時

出所日が着たら、私物の確認を済ませ

私服に着替えます、またこの際に自分が稼いだ

刑務作業の賞与金が受給されます。

なお、一歩刑務所のもんをくぐると

一般の社会に出て、自由となります。

 

しかし、受刑者にとって

懲役生活が長い人は、懲役ボケといわれるように

一般の社会生活に慣れるまで、時間が必要です。

 

受刑中に仲良くなった、懲役仲間が迎えにきて

そのまま、また反社会的勢力に戻る方も少なくありません

 

一度刑務所へ入所した人が、刑務所に戻る確立は50%以上といわれており

逆に言えば、半分の人が刑務所へ戻ってしまうということです

 

出所日、刑務所を一歩出た瞬間から

新しい世界を歩るきだし、本当の更正ができるかはここから始まります。



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ABOUTこの記事をかいた人

prison372

4年6か月の刑務祖生活後、社会復帰を果たし逆境で学んだことを生かして更生する。 現在は、自分の会社を経営し家族とともに幸せな生活を過ごす。 このサイトでは自分と同じ境遇の方たちでも、努力すれば必ず成功できるということを 自分が実施してきた、逆境を跳ね返し夢を実現させるノウハウを提供します。